日常生活の練習

大人がすることを真似てする「模倣期」と、自らの体を動かすことにより様々な動きを身につけることのできる「運動の敏感期」にいる子どもたちが、興味や関心を持ち、自発的に取り組める教材を準備しています。 指先、腕、全身を繰り返し使い、自分の意志通りに動く体を作ることと、活動の中に正確さを求め、秩序感を育てることを目的としています。

ペグさし  …
初めはバラバラですが、秩序感が育ってくると自分で色や位置を考えてさすようになります。
野菜切り  …
おもちゃではなく本物の包丁を使うことで、危険なものの扱い方を学び、慎重さを身につけます。 また、頭の中で手順や段取りを考えながら進めていくことにより筋道を立てながら行動できるようになります。
線上歩き  …
自分の体をコントロールするだけではなく、静けさの中で強い意志が働き動きを洗練すると共に、集中力を身につけます。
感覚教育

感覚器官(視覚 聴覚 触覚 味覚 嗅覚)が最も敏感で発達する幼児期に、それらを刺激してより洗練させ、わずかな差や違いにも気づく鋭い観察力と理解力を身につけます。教具を扱う中で、対にする、順序づける、分類するなどの思考操作をすることにより、秩序立ててものごとを考える力が育ちます。

色  板  …
対にするという操作が含まれています。対にした色板を上から順番に並べるという秩序感を大切にしています。
円柱さし  …
円柱の順序づけ、円柱と同じ大きさ、高さ、太さの穴を探す(対にする)操作が含まれています。
ピンクタワー…
ピンクタワーの順序づけをし、中央に積み上げたあとで、それぞれの差を利用していろいろな並べ方を考えています。
数教育

1,2歳になると子どもは、コップの中の量を見て「いっぱい」「ちょっとだけ・・」と言ったり、おもちゃを「いち・に・さん・・・」と数えたり、「まる・さんかく・しかく」などの形に関心を示し始めます。 このように生活の中で漠然と捉えはじめた量、数、形を、「数教育」では教具を通して整理し、理解していきます。1〜10までの量と数字と数詞(数え方)の一致、0の概念、10進法、1〜100までの配列、たし算ひき算等、教具に触れながら順を追って学べるように考えられています。

赤青棒   …
赤青棒を数えたあとで、数字カードを一致させます。
つむ棒   …
つむ棒と数字と数詞の一致を繰り返しすると共に0の概念を学びます。
100並べ  …
1〜100までの配列を学びます。
言語教育

他人とのかかわりや対話になくてはならない言葉を、それぞれの発達段階に応じた教具を使い「聞く、話す、書く」を進めていきます。

砂文字   …
視覚で捉えた文字の形を触覚で更に強く感じます。
単語並べ  …
文字を書く前の準備段階です。
文字書き  …
年長になって一文字ずつ書き進めていきます。