国内展示会
RMGT新商品内覧会を開催しました
2020年8月25日（火）～28日（金）の4日間、RMGT本社工場（広島県府中市）にて、「RMGT 新商品内覧会」を開催しました。既に発表済みの新商品「RMGT 970モデル」に加え、drupa2020でお披露目予定であったRMGT 10シリーズの両面専用機に新開発のサイマルチャンジャ―パラレルを搭載し、印刷準備時間の更なる短縮を実現した「RMGT 1050V1TP-8」について、新技術セミナーや印刷デモンストレーションを通じてご紹介しました。
この他、RMGTプレスインフォメーションクラウド（PIC）や自動搬送ロボットを活用した、印刷工場のスマートファクトリー化のご紹介を行いました。印刷工程の見える化やオペレーターの負荷軽減など、お客様それぞれの状況に対応可能なスマートファクトリーをご覧いただきました。
なお、この度の内覧会の開催にあたっては、イベント1回あたりの参加人数の制限、マスクの着用や入場時の検温、手指除菌のお願い、ソーシャルディスタンスを確保した座席形式での印刷実演など、新型コロナウイルス感染対策を充分講じた上で開催しました。
技術セミナー（主なポイント)
菊全判 RMGT 970モデル
- 最大紙寸法650×965㎜の菊全紙ジャストサイズ機。
- 従来の菊全機と比べ刷版コストを20％削減、更に34％の省電力、30％の省スペース化。
- 自動印刷機能「スマートアシストプリンティング」（オプション）により、版交換、テスト刷り、見当合わせ、濃度調整から本刷りまでの一連の工程をノンストップで自動印刷。小ロット連続印刷の稼働率を高めます。
B1サイズ RMGT 1050V1TP-8
- 版胴の単独駆動機構によって刷版交換中にブランケット洗浄を同時に行うサイマルチェンジャーパラレルにより、従来機能から印刷準備時間をさらに約60秒短縮。
- 給紙部、見当部の各種調整をプリセット化し、スキルレス化とセット時間を短縮。
RMGTスマートファクトリー
- RMGTプレスインフォメーションクラウド（PIC）が複数台の印刷機や自動搬送ロボットをつないでスマートファクトリー化。印刷工程の見える化、印刷ジョブ順序を最適化してムダのない印刷を実現。自動搬送ロボットが工程間の紙や印刷物を自動搬送して、オペレーターの負荷軽減と人手不足に対応します。
印刷機デモンストレーション
菊全判8色片面・両面兼用機 RMGT 970PF-8+LED-UV+PQS-D(I+C+R)
（LED-UV印刷システム、印刷品質管理システムPQS-D(I+C+R)搭載）
菊全判のコート紙にA4サイズ8面付けの両面ワンパス即乾印刷をご覧いただきました。ジョブ開始ボタンを押すだけで、版交換から本刷りまで一連の工程の自動印刷が行える「スマートアシストプリンティング」の他、オペレーターの負担軽減に寄与する印刷品質管理システムPQS-D（I+C+R）のインライン品質検査や濃度追従機能などをご紹介しました。また、印刷終了後に自動搬送ロボットNIPPERが自動で印刷機排紙部へ進入し、排紙パレットを次工程へ運び出す様子をご覧いただきました。
これから実演する自動印刷機能「スマート
アシストプリンティング」を図示して説明
印刷機排紙部から印刷物が載ったパレットを取り出す
自動搬送ロボットNIPPER
菊全判5色機 RMGT 970ST-5+LED-UV+CC
（LED-UV印刷システム、コーティングユニット搭載）
K判の両面コート板紙に、ハイパワーLED-UV乾燥装置と最新のLED-UVニスを使い、これまでのLED-UVニスを遥かに凌ぐ高光沢と、はじき効果を実現した擬似エンボスのパッケージ印刷をご覧いただきました。昇降式コーターOFFの状態での1ジョブ目から、短時間で昇降式コーターONによる擬似エンボス印刷に切り替わり、パッケージ印刷におけるスピーディなジョブチェンジを実演しました。
実演後の実機自由見学・質疑応答 擬似エンボスの印刷サンプルをご覧になる
お客様
RMGTプレスインフォメーションクラウド（PIC）
RMGTプレスインフォメーションクラウドは、印刷機の稼働情報等をネットワークにつながったRMGTクラウドに蓄積し、A能率、C能率のような印刷工程の分析に役立つ指標で「見える化」します。加えて、プレスインフォメーションクラウドのエッジ機能によって、受け取ったジョブ情報から印刷ジョブの自動生成や、用紙の種類やサイズなどを考慮して、もっとも効率の良い印刷順序に並べ替えが可能です。
新技術セミナーの中で紹介した RMGT本社ショールーム内の
スマートファクトリー動画 スマートファクトリーコーナー
B1サイズ8色両面専用機 RMGT 1050V1TP-8+LED-UV+PQS-D(I+C+R)
（LED-UV印刷システム、印刷品質管理システムPQS-D(I+C+R)搭載）
740㎜×1,060mm（紙厚：0.11㎜）のコート紙で、新開発のサイマルチェンジャーパラレルと自動印刷機能により、ノンストップの連続印刷で高品質な両面ワンパス印刷を実演しました。サイマルチェンジャーパラレルは版交換、ブランケット洗浄、インキプリセットを同時並行処理することで、約２分でメイクレディを完了するため生産性の向上に寄与します。
実演後の実機自由見学・質疑応答
3台それぞれの印刷実演後に実機自由見学と質疑応答の時間を設けました。コロナ禍をおしてご来場されたお客様は熱心に、印刷機設計者と直接語らって不明点を確認いただくなど、実機を間近でご自身の目で確かめながら、当機械の特長への理解を深めていただきました。
工場見学
お客様は、印刷機のフレーム鋳物の加工に始まり、部品組立、印刷機組立から検収、出荷まで一貫生産する印刷機専用工場を見学していただきました。ものづくりの現場で実践している品質向上への取組みや、無駄を削減する改善活動などをご覧いただきました。