2023年11月20日ニュースリリースダイカスト

素形材センターより「素形材産業技術賞」及び「素形材産業優良従業員表彰」を受ける

第39回素形材産業技術賞「経済産業省製造産業局長賞」

リョービ株式会社は、一般財団法人素形材センターより「第39回素形材産業技術賞」の「経済産業省製造産業局長賞」を受賞しました。

「素形材産業技術賞」は1985年に創設された表彰制度で、優秀な素形材産業技術の開発により、日本の素形材産業の技術水準の進歩向上に著しく貢献した技術の開発者を表彰します。毎年、経済産業大臣賞や中小企業庁長官賞などの各賞が技術開発者に贈られ、当社は2017年以来の受賞となります。

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当社の受賞内容は「衝撃吸収部を有するステアリングサポートのダイカスト技術の開発」です。ステアリングサポートとは、ステアリング(自動車の舵を取る装置)を支える部品です。ステアリングの振動抑制や乗員の安全確保の役割があり、通常は複数の鉄プレス部品で構成されています。当社は、鉄よりも軽いアルミニウム合金を原材料とするダイカスト技術で開発を行いました。軽量で形状自由度が高く、効率的にリブ※1を配置できるアルミダイカストの特性を活かし、部品の重量を増やさずに剛性を高めました。更に、高い延性を必要とする衝撃吸収部は従来のダイカストでは困難とされていましたが、高延性材料の開発により高延性を実現し、吸収部の一体成形も可能にしました。万が一の衝突時に、この吸収部が変形することで衝撃を吸収し、ステアリングシャフトが運転席に侵入することを防ぎます。

※1 リブ:平板部や肉薄部などを補強するため、平面に直角に取りつける部材


開発したステアリングサポート

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衝突時の衝撃吸収部の様子

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新開発のダイカストは変形して衝撃を吸収する。



「第61回素形材産業優良従業員表彰」

11月2日に開催された表彰式では、「第61回素形材産業優良従業員表彰」も行われました。これは1962年に創設された表彰制度で、技術や技能において優秀で素形材産業の発展に寄与した人物や、社業に貢献し模範となる人物を称え表彰しています。今回当社からはダイカスト金型部門に所属する社員が表彰を受けました。当社員は、金型の放電加工レスと工場自動化の推進に大きく貢献した功績が評価されました。

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アルミダイカストは、その高い環境性能や形状自由度により、用途の拡大が期待されています。リョービグループは「自動車の電動化」が進む中で、新技術・新工法の開発を推進しています。電動化部品やボディ・シャシー部品のダイカスト化を進め、自動車の軽量化に貢献してまいります。

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