「健全で活力にみちた企業」を目指して

リョービグループは｢技術と信頼と挑戦で、健全で活力にみちた企業を築く。｣を企業理念とし、その具現化を進めております。お客様や社会のニーズに応え、独創的で高品質な商品やサービスを創造し、提供することにより、かけがえのない存在になることを目指しております。

2023年の日本経済は新型コロナウイルス感染症 （COVID-19）の収束に伴って、経済の正常化が大幅に進んだ1年となりました。一方で、中東情勢やウクライナ情勢が緊迫する中で、世界的な金融引き締めが続きましたが、米国経済は堅調に推移して日本経済を下支えしました。

自動車業界では半導体供給制約の緩和などにより、当社の得意先である自動車メーカーの生産も回復基調が続きましたが、米国における労務費の高騰など、新たな課題が浮上した1年でもありました。また、カーボンニュートラルを背景に、世界的にEVシフトが進んでいます。いわゆる｢ギガキャスト｣など製造方法の変革が進む中で、専業のダイカストメーカーとして大きな役割が果たせるよう努めてまいります。

当社を取り巻くこうした環境の中で、当社グループはESG「Environment（環境）」「Social（社会）」「Governance（企業統治）」を経営戦略の柱に位置づけて、中長期的な視点で持続的な企業価値の向上を図っていきます。また、世界的な「脱炭素」の流れを背景に自動車の電動化が進む中で、アルミダイカストの「軽さ」で燃費や電費の向上に寄与し、｢リサイクル性の高さ｣で循環型社会の実現に貢献してまいります。

これからもリョービグループは、「健全で活力にみちた企業」を築く取り組みを強化・充実してまいりますので、皆様には引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年3月

代表取締役社長