リョービ株式会社(以下 当社)は、広島県府中市(以下 同市)が計画する市道目崎8号線道路拡幅事業のため、広島工場西第2工場西門付近の土地の一部(35.16m²)を同市へ売却しました。権利移転による土地利用方法の変更によって、同市に土壌汚染対策法第3条第1項に基づいて土壌を調査する義務が生じたため、2021年9月に当該土地の表層土壌(5cm~50cm)の土壌汚染状況調査が実施されました。その結果、2カ所の調査地点(調査地点図:A1-1、A1-2)の内1カ所(A1-2)で「六価クロム化合物の土壌溶出量」が0.09mg/Lとなり、土壌溶出量基準値(0.05mg/L以下)を上回る基準不適合が判明しました。
当社は、この結果を受けて周辺環境への影響の有無を調査するために、当該地点1カ所および周辺地1カ所について、土壌および地下水の詳細調査(1m以深)を実施しました。その結果、六価クロム化合物の土壌溶出量、土地含有量、地下水について、いずれも基準に適合しており、問題がないことを確認しました。
同市の土壌汚染状況調査により基準不適合となった当該土地表層土壌については、同市と当社が関係機関と連携をはかりながら、協力して汚染土壌の除去など浄化措置を予定しています。
1.土壌および地下水の詳細調査対象地
広島県府中市目崎町680番地3の一部土地(面積:約22.22m²)
2.土壌および地下水の詳細調査内容・結果
<調査内容>
・調査期間:
ボーリングによる土壌・地下水採取 2022年3月10日〜12日
土壌溶出量・含有量分析、地下水分析 2022年3月14日〜23日
・調査地点:2カ所(調査地点図:A1-2、B-1)
・対象物質:六価クロム化合物(土壌汚染状況調査で基準不適合の特定有害物質)
・調査機関:株式会社日本総合科学(環境省指定調査機関)
<調査地点図>
<調査結果>
地下1~7mにおける対象物質(六価クロム化合物)の土壌溶出量、土壌含有量、地下水の測定値は、いずれも定量下限値未満で基準値に適合しており、土壌や地下水への汚染がないことを確認しました。
