2025年11月12日、リョービ株式会社の静岡工場(静岡市清水区)において、ASEAN諸国の政府関係者を対象とした省エネ受入研修が実施されました。本研修は、一般財団法人省エネルギーセンター(ECCJ)が経済産業省からの委託を受けて実施する「新興国等脱炭素化・エネルギー転換事業(省エネルギー人材育成事業)」の一環として行われたもので、ASEAN 8カ国における省エネルギー推進を担う政府関係者を招聘し、日本の先進的な省エネ制度や省エネ技術・取り組みを紹介することを目的としています。
今回の研修では、静岡工場が2024年度省エネ大賞で「省エネルギーセンター会長賞」を受賞した取り組みである「カーボンニュートラルに向けた使用エネルギー削減」について紹介しました。自動車向けのダイカスト製品を製造する静岡工場では、アルミニウム合金の溶解や鋳造機などに多くのエネルギーを使用しています。これらのエネルギー削減に向けて、部門横断チーム(クロスファンクショナルチーム)を結成し、下記のような具体的な施策を推進しています。
- CO2排出量の見える化
- 溶湯保持炉やコンプレッサーなど、主要設備の使用電力削減
- 国内外グループ各社への成功事例の横展開
- 家庭でできる省エネ活動をポイント化する社内イベントを通じた、従業員の意識向上
- 継続的な改善活動
研修参加者からは、現場に根差した実践的かつ継続的な取り組みに対して高い関心が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。
リョービグループは今後も、自社の省エネルギー活動を推進するとともに、こうした国際的な技術協力を通じて、グローバルなカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。