よく観る、よく聴く、そして自ら考えることを大切に。

ダイカスト生産

リョービの挑戦できる社風のおかげで、ものづくりへの情熱が衰えることはありません。今は人を育てる立場ですが、ものづくりと人材育成には「よく観る。よく聴く。そして自ら考える」が大切という共通点があります。「なかなか思った通りにはならない」という点も似ていますね。

一問一答

入社当時はどんな仕事を?

静岡工場の現場技術部門に配属されました。技術職とはいえ、何でも屋でしたよ。当時は、技術職と製造現場が分かれておらず、現場に入り込んでいろんなことをしながら、品質と生産性を向上させるための課題解決に取り組む毎日でした。分からないことばかりでしたが、挑戦させてくれる風土がありました。そのおかげで、ものづくりへの情熱が衰えることはありませんでしたね。

仕事をする上で大切にしていることは?

「よく観る。よく聴く。そして自ら考える」ことです。製造工程では、いろんな課題やトラブルがありますが、ダイカストの場合「自然現象」による要素が大きい。「自然現象」なので、いくら鋳造条件を変えても自然の法則に逆らっては良いものは出来ません。何故そうなっているのか、何故問題が起きているのかの理屈を自分で見つけなければなりません。そのためには、現場で物事を「観察する」、現場のオペレーターの話を「聴く」ことです。その上で、「自ら考える」ことが大事です。成り立たせている理屈が分からないと再現性がありません。「たまたまうまくいった」はものづくりでは通用しませんよね。しかし自然の法則が理解できれば、「この場合にはこうなる」と予測ができるのです。

これは人材育成にも通じると思っています。ものづくり同様、思い通りにならないからこそ、「よく観る。よく聴く。そして自ら考える」が大切なのです。一人ではものづくりはできません。いろんな人が集まって、それぞれが役割を果たして初めてダイカスト製品ができる。ものづくりは、人づくりです。

リョービの強みは?

ダイカスト事業は、軽くて高強度、リサイクル可能なアルミニウムを扱う将来性のある事業であること。リョービは、ダイカストトップメーカーとしての地位をグローバルで確立していること・・・いろいろあります。中でも一番の強みは、金型設計から鋳造、加工まで、すべてを自社でできることです。ある工程を他社に依頼するとなると「できない」と言われたら、諦めるしかない。でも、リョービにはお客様のご要望にこたえるためにやり抜くことができる体制と人材が揃っています。

企業理念「技術と信頼と挑戦で、健全で活力にみちた企業を築く。」に基づき、「お客様第一」「信頼第一」の考えを皆が共通して持っているため、仕事がしやすい。バカがつくくらい正直に仕事に取り組む風土がものづくりに合っているし、強みでしょうね。

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